×申し訳ございません。巨乳担当の者は席を外しておりまして…。
○申し訳ございますせん。担当の者が巨乳を外しておりまして…。
総集編
好みのキャラクターを主人公にして、同じ作品に出て来る想定で、よくありそうなタイプのキャラクター達を描いて来ました。今回そのまとめに入りたいと思います。同じ画面に並べてみると企画の趣旨がよく分かると言うことで、全員集合絵を描きました。少しは描き分けが出来てきたでしょうか?
ラフなのにとてもリッチィな気分です。
§10日目
●萌えキャラ多様性
人はどれだけストレートのおさげ貧乳白ワンピが好きだからといって
それだけで生きていく事はできますせん。できますせんのです。
おさげ貧乳白ワンピばかり描いて、他の属性を描けなくなってしまったら本当は萌えるかもしれない属性を永遠に発見できなくなってしまうかもしれないのです。
多くの萌え要素は複雑にからみ合っており、将来的にどういう趣向に惹き付けられるかは誰にも分かりません。まだ見ぬ萌えを本人さえ気付かぬうちに永遠に失う事は、人類にとって大変大きな損失です。
あなたもきっとおさげ貧乳白ワンピだけで生きていく事はできますせん。
●対比効果
貧乳はステータスで稀少価値という見方に全面的には賛同し兼ねるものの、他と違うことによるレアリティも多少魅力に+に影響すると言えるでしょう。
また、比較対象との違いが大きければ大きい程落差が大きくなり、貧乳は愛しさと切なさと心強さと繊細な量感が強調され、巨乳もまたそのDX超合金的な少年の心を鷲掴みにするゴージャスな響きと存在感を増す事ができるのです。つまり、両者が一緒の画面にいる事はWin-Winに違いないのです。
友達は似たもの同士がなりやすいものですが、周囲の目から見ると、これはいわゆるキャラが被っているという状態です。似たものが集まるのは専門店街方式で、一見注目を浴びやすく有利ですが、力量に差があると、似ているがゆえにその中の最強の一人勝ちとなりやすいもの。単純に魅力値の高い方が素敵に見え、そうでない方は引き立て役に過ぎなくなるリスクがあり、落差も少ないのでどちらも十分に魅力を発揮できず自滅する可能性さえあるのです。店鋪や商品などは似ていても、生き残るために様々な差別化を図っていますが、人間そのものの魅力の差別化はなかなか難しいのではないでしょうか。
対比の点からいうと、お互いに不足を補い合える、なるべく正反対のイメージにした方が魅力を引き立て合う事ができると言えるでしょう。貧乳と巨乳以外にも例えば、ボーイッシュとガーリー・ショートヘアとロングヘア・釣り目と垂れ目・おっとりと勝ち気・眼鏡と裸眼・白と黒・ほっそりとむっちり・姉と妹・先輩と後輩…などいくらでも挙がって来ます。
●たくさんの中から選びたい心理
テレビでマーケティングを特集している番組がありました。中身は大筋でこうです。
ヒトは、同じ商品を買うにしても、たくさんの候補の中から選ぶ方に喜びを感じる生き物です。最終的に同じ白ワンピを選んだにしても、同じデザインの十着の白ワンピから一着を選ぶより、デザインが同じ十色のワンピから白ワンピを選んだ方が満足度が高いという事です。
最初から欲しいものが決まっている時でさえ、いくつかの候補から選びたい心理が働くようで、大型店や専門店が有利である事がこのことからもうかがえます。
貧乳だからといって、ぺったん子ばかりの中に埋もれているより、あえて色んなサイズの中に身を置いた方がキャラクターの戦略としては正解なのです。※その道で既に一定の地位と実績を上げられている場合はこの限りではありません。
たとえどんなに貧しい乳だとしても、豊富な乳の中から選び抜かれれば豊かな乳を持っていると言えるのです。 言えるのです!
●もう一つの効果・ブラフ
人の好みは十人十色。貧乳の話しかしていない少し話がそれましたが、キャラ数を増やし色んな属性を扱えば、それだけ多くの人の心に留まる可能性も出て来るわけです。貧乳が十人いても貧乳好きしか買いませんが、色んなタイプのキャラが出ていればその嗜好の数だけ売れる可能性が出て来るのです。それどころかむしろ色んなタイプのキャラが出ていないと、言い訳ができなくなってしまうので、多少貧乳の方が好きな程度のグラスハートなユーザーでは自分の嗜好を白日の下に晒されるのが恥ずかしくて買えなくなってしまうことでしょう!
貧乳にだってブラフは必要です。身だしなみです。
そんな恥ずかしがり屋さんなあなたに裏技を伝授。
ジャンプ・サンデー・マガジン・チャンピオンの間にりぼんを挟んでレジに持って行くより、なかよし・ちゃお・花とゆめの間にりぼんを挟んだ方が目立たなくなります。りぼんが。
客商売はお客さまの顔を覚えているものだと割り切って堂々と買ってしまう方が自然で、悪目立ちしません。…通販? ショップ特典も欲しいし、なるべく状態の良いものを選びたいので、通販専用特典でもない限りは…。慣れてくれば、普通にレジに目的の作品のみを提示できるようになります。そのうち店員さんにブラフを入れて本来の趣味を誤解される事の方がよっぽどもどかしく思えて来るでしょう。好きなものに対する誇りと良い商品に対する審美眼と。これがブレていないという事かもしれません。
●終わりに
シリーズ完結まで随分時間がかかってしまいましたが、最後は全員集合絵で行こうと最初から決めていました。キャラの配置やスペースにかなり差があるのは、主人公を取り巻くキャラ達との関係や、仮想作品での重要度との兼ね合いです。
もう少し引いてキャラのイメージが分かる全体像を多めに入れられたらもっと良かったかなぁ。
好みな似たもの同士ばかり集めた幸せな空間もいいけれど、色んなタイプのキャラに囲まれたお気に入りのあの子は、いつもより愛しく見えては来ないでしょうか。
似たようなキャラばかり描き続けるのも一つの道ですが、色んなタイプのバリエーションが描ければ掛け算で幅が広がるのかなと思ったりしています。
あなたのお気に入りはどの子でしたか? お話を聞かせていただきたいものです。
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