萌えキャラデザイン絵日記エスカルゴ風

真の萌えキャラ造形を探究するデザイン絵日記です。
少女、セーラー服纏いて学園を舞う。普段着に包まれ花開く。
萌えキャラ達が自分らしさを求めて個性とは何かを考えるエスカルゴ。


【学園もので萌えキャラの描き分け】
23ぺ〜じめ

レイチェル

 
最新の萌え語り
蚊もGも可愛く虫の擬人化萌えキャラ/25ぺ〜じめ
全員集合!萌えキャラ描き分け完結編/24ぺ〜じめ
学園もので萌えキャラの描き分け/23ぺ〜じめ
ネコ耳白ワンピース白水着の白い世界/22ぺ〜じめ
手描き萌えキャラ、CG→アナログへ/21ぺ〜じめ
萌えキャラ描きの日常と休日そして姫/20ぺーじめ
十二単に天照大神巫女歴史魔法少女弐/19ぺーじめ
衣冠束帯大鎧萌える日本歴史魔女っ子/18ぺ〜じめ
リボンの似合う美少女と萌えの大研究/17ぺ〜じめ
ワンピースセーラー服ブレザーを添え/16ぺ〜じめ
シンプル服!スパッツ〜白スク水まで/15ぺ〜じめ
狙い撃ちされたい本物の萌えキャラ/14ぺ〜じめ
猫耳メイド萌えキャラの描き方/13ぺ〜じめ
ドロワーズのかぼちゃパンツだ/12ぺ〜じめ
ろりぷに小学生ちっちゃくなあれ/11ぺ〜じめ
セーラー服・スクール水着・ブルマー/10ぺ〜じめ
アホ毛天使再臨/9ぺ〜じめ
妖精が和服を着るとどうなるか/8ぺ〜じめ
セーラー服の標準時/7ぺ〜じめ
制服に思い焦がす/6ぺ〜じめ

黒い魔法少女たちの/5ぺ〜じめ
ワンピとメイドが二神合体した/4ぺ〜じめ
『白』について考えた/3ぺ〜じめ
メイドさんが気になった/2ぺ〜じめ
チラリズムを意識した/1ぺ〜じめ
 

★上の日記ほど新しくなりま〜す★

△◇▽□△■▲◆転入生月アイドル日◆▼■△◇▽□△

アイドル転入生 ウェーブなツインテールアイドル

美少女キャラの描き分け 〜転入生タイプ〜

「私このけんかが終わったらみんなで遊園地に行くの…」
上っ面だけ人気者のお騒がせ美少女アイドル転校生も、主人公と関わりいつしか本当の友情を見つけます。学園物のカタルシスの一つで、心地よい一体感が辺りを包む作中指折りのシーンです。
みんなと打ち解けた時が転校フラグ。

§5日目
転入生タイプ
巻きツインテールなどの派手な容姿で、新手のライバルキャラになりやすい転入生タイプ。
作品内の人間関係が出来上がった後で入って来る等の後発で、一気に存在感を上げねばならない短期決戦型です。
恋愛ものでは、主人公ヒロインはおろか初代ライバル役よりもずっと強敵だったりずっと可愛くなくてはならない立場上、アイドルとか相手役の幼馴染みとか色んな役職がつく事が少なくありません。結果的にぶりっ子だったり男受けがよさそうな外見になりやすく、魅力や自信を活かした積極的なパワープレイにはしりがち。表面上は人気があるけれど、高いルックスに嫉妬を受けて悪い噂を立てられたり敵を作りやすいです。なかなか周囲に受け入れてもらえず悩んでいる所を、手を差しのべてきた主人公と和解する事で、根は純情な彼女は一気に親しみの持てるキャラへと昇格するのです。もしくはヒーロー役と急接近して一波瀾。それまでと違ったタイプのライバルが起こす事件は主人公の成長に一役買い、一段落しつつある恋愛だとか目標だとかへの気持ちを問い直すために登場する存在といっても過言ではありません。

⇒転入生タイプのキャラに向いていると思われれる主な要素
★後発でも埋もれない積極性。諦めがいい面も。
★やや偏った価値観を持っていて誤解を受けやすい。
★見た目が派手。ルックスがよい。
★正面から強行突破の実力者。
★orあらゆる手を尽くす策略家。

よく分かる解説
アイドルのたまご美少女。持ち前のカリスマ性ですぐ周囲と仲良くできるけれど、転校が多く深い人付き合いを避けて来たので本当に心を開ける友人は少ない。虫も殺さぬような可愛い見た目に反して積極的で自信過剰な面もあるが、寂しさと不安を紛らわせるための強がりであり、本当は繊細
ウェーブをかけたピンクツインテールオーバーニーソックスバシバシのまつげ派手目なカラーリングの服とブーツ美少女キャラなのにわざわざ“美少女”という設定なだけあって、バランスより総量重視で可愛い要素をとことん盛り込みました! みたいな感じです。アイドルとかモデルという設定をいいことに個人的な好みで胸が薄めスレンダー体型にしました。スタイルがいいというポイントを他の子より細いという解釈で強調しています…が、下で触れている“見た目的に誤差の範囲”であるという点まで再現されてしまいました。

美人をどう表現するか
個人的に異論もありますが、一説によると“美人”とは平均顔の事らしいです。さて今回のテーマはいわゆる美人をどう描くかです。多くの美少女ものや少女漫画では、ヒロインのビジュアルが作品そのもののイメージであり、ヒロインの可愛さが作品の人気や売れ行きに大きく影響するので、ヒロインが作中で最も王道・普遍的(平均的)で、多くの人に好まれ、可愛くなるようデザインされています。作者の絵柄の特徴や魅力が凝縮され、もっともバランスよく発揮される存在がヒロインなのです。つまりヒロインが一番美人ということに…。
前に何度か書いていますが、一般的なヒロインは多くの読者の分身で最も近い存在なので“どこにでもいる普通の女の子”と表現されることも多く、その場合ヒロインがいかに素晴らしいキャラデザインで可愛い画風で描かれていてもスペック上“美人”ではありません。なので“読者が設定を切り離して冷静な目で見ると完璧超人としか思えない…けれどスペック上は普通のルックスであるヒロイン”に「すごい美人・可愛い!」と言わしめる存在は作中にごろごろ登場して来ます。
そういう作品の場合、ヒロインと美人のライバルの二人を見比べてみた場合、美少女ソムリエの目を持ってしても差があるとは感じられないことも多いでしょう。作者の中でキャラの可愛さがヒロインレベルでカンストしているため、スペック上もっと可愛い・美人の新キャラクターが出て来ても、実質好みの問題で納まってしまい、ウルトラ美人ライバルとしての見た目のインパクトが発揮されないのです。むしろバランスがよく万人受けする、描き慣れているヒロインの方が魅力的に見えてしまう場合も少なくないでしょう。

今回は、普段見落としてしまいがちなほのかな萌え心を感じるために有用な、些細な違いについて喜びを感じられる感性を磨くべく、普通と美人の違いを探っていきたいと思います。
・大人っぽい
着ている服のデザインだったり口紅だったりが多少濃いめに強化されます。美人キャラはメイクが強調され過ぎてちょっと変に見えることも珍しくないような…。幼い可愛らしさが魅力の子供キャラでも大人っぽく表現することで形式上“美人”化されています。
・胸が大きい
男性向けではあまり当てはまりません。少女漫画的には、胸の大小の違いは台詞に出して特筆する程にははっきり絵的な違いを感じないことも多いですが、美人のキーワードとセットになっていることが多いです。逆に巨乳設定であってもそれほど大きく描かれないのが少女漫画的であるとも言えそうです。現実には『小さい方が』とか『適度なサイズが』という男性も多く、好みの問題だと言えそうです。
・髪型がゴージャス
髪がきれいというのは、現実世界でも美人の要素と言われています。すごく巻き巻きだったり、ウェーブだったりすると画的に華やかだし裕福そうに見え、“髪がきれい”を視点を変えて演出します。ここで普通のおさげの方が可愛いと言ったらいけない気がします。
・まつげの量が多い
多いと目が大きくぱっちりと見えたり、目力がアップするから美人キャラはまつげをちょっと多めに搭載します。やり過ぎると必要以上にレトロな感じになったりします。個人的にはシンプルな方が好みです。可愛い系のキャラは目の光の入り方が違うこともあるでしょう。
・目の描き分けがある場合クール系
単純に比較した場合ヒロイン型がベストバランスだと思うんですが、大人っぽさという点で“美人度”に差がつきます。最近でこそ眠い目や釣り目も認知されて来ていますが、大きいおともだちには若干受けが悪くなりそうです。
・鼻が高い
鼻が高く鼻筋もスッとしているのはリアル美人の証。コミックタッチの場合、デフォルメの関係で鼻があまり強調されない方がかわいらしく見える作風が多い感じがしますが、大人っぽさという点で差をつけるために仕方なく…。
・細い
大抵デッサン力的な関係で、絵ごとの差としか思えないくらいの違いです。漫画絵の女の子は少々太っている設定でもみんなモデル体型。ヒロインがベストバランスなので、それより細くなると痩せ過ぎに見えそうです。
・背負っているものが違う
実力が拮抗している場合、よく背負っているものの重さで勝敗がつくと言われます。美人でなくとも、普通の容姿のヒロインだって全読者の夢や期待を背負っているわけですが、今回はもっと現実的な話。少女まんがの美少女はよく花を背負って登場してきますが、美少女度が増せば増す程花が豪華だったり素敵になっていきます。少年漫画のキャラクターの強さのバロメーターである“エネルギー”の巨大さみたいなものです。
・実は何も変わらない
時として本当に普通キャラと美人キャラの違いが分からない場合があります。キャラデザインが髪型のみ違うように見える場合です。現実でも、写真にモザイクをかけると普通なのか美人なのか分からないものですが、まさにそういう状態です。漫画の見た目は記号と割り切って、周囲の登場人物の反応が美人に対しては、普通の人に対する反応とまるで違っているという部分で見分けるのが確実なのかもしれません。

★全体的には、美人キャラは世間一般で言われる“美人”の要素をヒロインよりオーバー目にしたイメージと言えそうです。
女の子の女の子に対する“可愛い”や“美人”の評価は男性にとってよく分からないものですが、漫画の中にもそれが絶妙に現れているのかもしれません。

あなたレビュー
転入生ってときめくよね!
ツインテール大好き!
可愛い! ステージ衣装とか見たい!
いつも通りのバランスが好きかな。
こめんと
 

△◇▽□△■▲◆黒髪月眼鏡っ子日◆▼■△◇▽□△

おとなしい眼鏡っ子さん セーラー眼鏡っ子

美少女キャラの描き分け 〜おとなしい子タイプ〜

「空気みたいな所がいい」
いてもいなくてもどっちでもいいのかよ! とツッコミが入りそうな台詞です。言った本人も思わず本音が漏れたことに気付き、慌てて“普段意識しないけどなくてはならない存在”と言い直す位誤解を受けやすい。
誤解を恐れずに言います。
地味で真面目で知らない人には無口で控えめで空気みたいなあなたが素敵です。

思い出してごらん。クラスの空気はこっそり大人気なんです。

§4日目
おとなしい子タイプ
主人公とややかぶりそうな属性ですが、いかにも真面目な感じの女の子。目立たないけど逆の意味で目立つ、そんな立ち位置です。どの仲良しグループにも属さず、なんとなく近寄り難くてその子の実体を知る者はあまりいないのです。派手さこそないものの、しっかり見ている人はいるもので意外とファンが多かったりします。

⇒おとなしい子タイプのキャラに向いていると思われれる主な要素
★地味で実直。
★黒髪が合いそうな感じ。
★あまり喋らない。それでも最低限の存在感を維持する相対的な特徴がある。
★図書委員か生き物係は任せた!
★モブとは違うんです…。

よく分かる解説
うちでは貴重な眼鏡っ子です。
ショートで襟足がすぼまるような黒髪。線が細くてもの静かで独特な存在感から察するに、意外といい所のお嬢様なのかもしれません。制服の絵と立ち絵で雰囲気が違うのは、最初描いてみて脇役っぽ過ぎたので、もう少し個性を持たせてみたからです。うちでは幼いキャラの方がおモテになるので、サ意図的にイメージ年齢を主人公に合わせた結果、体型や雰囲気まで主人公に近付いたので、差別化のため目の形もおとなしいものに変えました。どちらかというと華やかな主人公に対して一層おとなしそうな感じ。
ケープワンピース白いタイツTストラップシューズ普段着地味というより上品といった方がしっくり来るかもしれません。
主人公とは別の意味で
不思議ちゃん。あまり目立たず口数が少ないためどういう子か知られていなかったりしますが、主人公とだけはイベントを通して打ち解けたり、ライバルキャラ等のとっつきの悪そうな子とも実は仲良しだったりするような一目置かれた存在です。自分の世界を持っていたり一人でいる事が多く、同年代に比べて視野が広く一歩下がって色んな事が見えていそうです。

地味は褒め言葉
“地味”は世の中では褒め言葉ではないらしい。
印象としては、目立たない、特徴がない、主張がない、魅力に乏しい、そつがない、存在感がない、冴えない…色んな言い方がありますが大体マイナス印象ばかりが並びます。
そう思ったあなたは手元の辞書を引いてみてください。

容姿が地味といえば、あまり聞こえがよくありませんが、辞書によると『華やかさや、けばけばしさのないこと』だそうで、華やかではないにせよ、けばいのが苦手な人にとって“地味”は褒め言葉になるわけです。
性格が地味といえば、辞書によると『態度や行動が控え目で、人の目をひこうとしないこと』だそうです。淡々として自分を持っている感じのすごく好感の持てる表現です。

目立たないというのは邪魔にならないという点では、KをYめるという事です。KをYめない人は和やかな場を突然凍り付かせたりしがちなので、空気を読める人は現代社会では結構重宝がられます。※黙っているだけが空気を読めると言いたいわけでは決してありません。
出る杭は打たれるもので、目立ち、主張する者は叩かれやすいのですが、主張しないからといって何も考えていないとは限りません。
我が国では不言実行が美徳とされたり、言わぬが花という言葉もあるくらいで、心の中で思っていてもわざわざ主張したりしない人もいるわけです。あえて目立たないことを選んでいる人、地味な人をもっと評価していいような気がしてきませんか?

外国人の似顔絵や肖像をよく描く私にも、見慣れぬ外国人の顔が皆同じに見える時期がありましたが、普段特徴がないと思っているものも、よく見るとかなり違っていたりします。
前にちょっと言った気がしますが、世界最高峰のオリンピック選手だってほんの小さな数値の差を競いあって、我々に大きな感動を与えてくれています。一見些細な違いに目を向けて大きな喜びを感じられるようになると、貧乳の豊かさが眩しいと述べて参りました。
一見みんなと同じ(あるいはそれ以下)であるように見える“地味”も、それぞれ違った個性に実力と魅力を備え、必要以上の主張しない奥ゆかしさを備えた素敵属性なのです。

地味と言われる人はきっと素敵なのだと思います。
ロリィタと魔女っ子は別腹です。

あなたレビュー
私も地味な子がタイプです。
優しそうな目の形が好きです。
眼鏡っ子が大好きです。
年齢低い方が好きです…。
こめんと
 

△◇▽□△■▲◆親友月ポニーテール日◆▼■△◇▽□△

親友キャラ(セーラー服+ポニーテール) 親友キャラ(セーラー服+セーター+ポニーテール)

美少女キャラの描き分け 〜親友タイプ〜

できれば体型も描き分けたい
「もし、この太ももがたくましく描き終わったら、はかない細ももも…」
男性キャラなら顔も体型も色々いじりやすいんだけど、女の子キャラはなるべく可愛く描いてあげたい。そんな事を考えていると結局理想体型周辺の無難な所に落ち着いてしまいます。もう少したくましさを強調してもよかったかなぁと自問自答の日々です。

§3日目
親友タイプ
主人公を客観的視点で語るためにも、よき理解者である親友の存在は欠かせません。
現実世界では似た者同士が集まりやすいですが、キャラクターの世界では根元が同じでさえあれば多少の共通点を持ちつつもあまり似ていない者同士が引かれ合いやすいようです。というより、似たデザイン同士は食い合ってお互いのためにはならないので、許されぬ友情といえるかもしれません。主人公の親友といえば、ストーリーものでは引き立て役になりがちですが、美少女ものの場合は、主人公(メインヒロイン)とは違った路線の魅力を相当持ち合わせているものです。
※少年漫画的な乗りだと親友は最高のライバルになり得るし、人気が出やすいポジションの一つなので、必ずしも引き立て役とばかりは言えない部分もあります。

⇒親友キャラに向いていると思われる主な要素
★スポーツウーマンだったりして女の子にもてるとか。または百合。
★主人公より可愛くない方向などで、引き立て役になる事が多い。
★冷静でしっかり者の世話役か、親しみやすいムードメーカー。
★主人公が変わり者の場合特に庶民的で常識人。おてんばの場合は家庭的。
★常識人の視点や感性を持ち、ツッコミ役や解説を一手に引き受ける。

よく分かる解説
スポーツ大好き世話好きお人よしという活発少女の代名詞のような女の子です。球技系運動部のエースとかしてそう。セーラー服セーターという学生ルックスニーカーという非常にオーソドックスな構成になりました。
主人公が幼くおとなしい感じなので、活発で
お姉さんっぽい感じにしました。髪色も明るく目もともちょっとだけきつめに。スポーツウーマンだけどあえてショートにせず、揺れてなびく姿がたまらないポニーテールに。ハイソックスの似合う太もも背が高く締まっているのにメリハリのある抜群のプロポーション、しかも不思議ちゃんの気がある主人公をサポートできる世話好きという、書けば書く程非の打ち所のないスーパーガールに。いわゆる巨乳キャラではありませんが、(うちとしては)胸が大きいのも特徴の一つ。世間一般ではこの位が美乳とか標準なのかは私にはよく分かりません…。あまり可愛い路線で押したくなかったのでキャラとしてはあまり主張せず若干地味に落ち着いた感じです。

引き立て役
昔の少女漫画といえばどこにでもいる女の子(ということになっているらしい)主人公はもれなく美少女で、親友キャラはいまいちな容姿で描かれる事が多かったように思います。最近の少女漫画では主人公も美少女だけど、親友キャラも美少女でアイドルも美少女、出て来る女の子はみんな同じような超絶美麗な容姿で甲乙がつけ難いというのが当たり前のようになっているように感じられます。“運動会の徒競走で手をつないで横並びでゴール”じゃないですが、全員が美男美女なら角が立たないというやつです。でも裏を返せばその世界では美少女以外は存在が許されていないとも言えるわけです。
単純にキャラの容姿の描き分けが難しい事や、三枚目キャラを魅力的に描くのは高度な技術がいる割に受けが悪いのでしないだけという面も多分にある事ではありますが、格好いいキャラがいて格好悪いキャラがいて、美少女がいて、そうでない子がいて、というのが現実だしよっぽど健全なのかもしれません。容姿の違いやコンプレックスから来る問題は、現実ではいつの時代でも誰もが思う所で、興味がある事ではないでしょうか。そんな中だからこそ共感できるドラマもあったように思います。どうみても三枚目なキャラが頑張る姿に勇気をもらい胸を打たれたものです。そこには主人公への理想の感情移入とはまた違ったリアルに近い思いがあります。物語上のキャラにはそれぞれ意味があり、最高の引き立て役となる者も必要なのです。中途半端に印象の薄い美男美女より、完璧超人じゃなくても場にピッタリの個性があって長く愛される三枚目の方がいいこともあるのです。可愛くないけど可愛い、そんな素敵なキャラを描けるようになりたいなぁ。

あからさまに可愛くない女の子キャラを作るのはかわいそうだけど、普段似たようなキャラばかり描いている私も、ビジュアル的にある程度の幅があった方がかえって作品全体が魅力的に映るのだなぁと思うものです。キャラ同士の関係性を意識した互いに引き立てあうキャラ作り、じっくり考えて行きたいです。

体型の描き分け
作家にとってキャラクターの顔の描き分けが意外と難しいのは前回までに話した通りですが、実は体型の描き分けも同様に、もしくはそれ以上に難しかったりします。一目瞭然の顔と違い、特に趣味創作では体型の描き分けまで気にせねばならないケースはあまりなく、性別ごとに理想体型が描ければあとは顔をすげ替えれば全く別のキャラクターに見えるし判別もできるから、あえて描き分けようと思わない人も多いようです。年齢や性別ごとに自分の描きやすい理想体型ばかり描いていてもキャラクターや作品は出来上がるのです。
また、理想のキャラクターを作りたい人にとっては理想体型を描いている方が理想を追い求めるのに都合がいいからでもあります。作家にとってのキャラの顔同様に、描き慣れた理想体型もまた絶妙なデフォルメのバランスで構成されており、他のバランスで描くと洗練具合が足りないため違和感が出て来やすく、完成度的な意味合いでの造形的な魅力が半減しがちなのです。
ここで考えてみましょう。色んな体型を描き分けるとどうなるでしょうか。
対比ができるので無難な理想体型のキャラの魅力もより引き立ちます。
受け手側は、少々完成度が低くても自分の好みの体型や顔だちのキャラがいた方が嬉しいし、色んなキャラがいた方が楽しいと思う
もの。作家の理想体型のキャラのみにこだわってニッチを目指すのもまた面白い事ではありますが、私はどっちに向いているのだろうかな。

あなたレビュー
新キャラ可愛いです。
活発な子が大好きです!
ポニーテールが大好きです!
胸があるのが素敵〜!
こめんと
 

△◇▽□△■▲◆ライバルお嬢様月縦巻きロール日◆▼■△◇▽□△

ライバルキャラ ライバルキャラ(デザインラフ)

美少女キャラの描き分け 〜ライバルタイプ〜

描き分けで最初に気になるのは目
描きなれた女の子の目の形を変えるのは難しい。理想のキャラを描こうとしていると、自然と自分好みの描きやすいタイプばかり描いてしまうもの。特にキャラクターの印象で最も重要な目は毎回同じような形を選びがちです。こういうスタンスの人は意識して変えて行かないと始まらないのです。今日は普段のまん丸な目を我慢して、つり目を描きます! 「もし、このつり目を可愛く描き終わったら、普通の目のキャラを描くんだ…」

§2日目
ライバルタイプ
主人公と対をなす存在として互いに引き立てあう外見を持ち、一般的には主人公より容姿や能力で優れている。いいライバルと並べば主人公も一段と可愛く見えるので気合いを入れて行きたい所。
※似た背格好で色違い的なライバルも多くいます。

⇒ライバルキャラに向いていると思われる主な要素
★主人公より端整で大人びた容姿。
★主人公と反対の色味(主に寒色系)やデザインでまとめられている。
★主人公に比べて完成された力を持つ。
★主人公と似た者同士か正反対の性格。主にクール。
★お嬢さまとかわがままとか負けず嫌いで素直になれないとかツンデレとか。

ライバルキャラ(私服)よく分かる解説
日本の文化をどこか誤解している青い目のお嬢さま。ライバルの例にもれずプライドが高いです。
青い目縦巻きロール金髪白い肌「〜ですわ」という語尾と「キーッ」という悔しがり方が似合いそうなスーパーお嬢様です。ケバいのは苦手なのでお上品にしてございます。
出来心で
制服を描いてしまったために立ち絵の色味の違いが分かりにくい事に…。しかも一人だけトリコロールな特別製。普段着はブルーとかパープル系、いかにもお穣さまな感じのドレスを考えています。それぞれデザインや雰囲気が違うのは、バストアップでなんとなく描いてから、立ち絵でもう一度考えながら描いたりしているからです。いわゆる、画像は開発中のものだからです。
主人公がのほほんとしつつ大人しいので、ライバルは
自己主張が強そうなキャラに。目はつり目で顔だちも鋭め。まつげは普段あまり強調しないんですが少しオーバー目にしてみました。頭身バランスは同じ方が個人的に描きやすいのですが、今回は描き分けが目的なので主人公との違いをなるべく強調できるよう体型も大人っぽく。ぺったんこの子だって胸がある子と並んでこそ引き立つというもの。どこからともなくそんなに違わないじゃないかという声が上がりそうですが、セーラー服のパーツ分割のせいです…たぶん。いいライバル関係になれそうです。カラーリングはまだまだ考える余地あり。
主人公より容姿が優れていると書きましたが、分かりやすく優れていたら感情移入の点で困るので、主人公→可愛くて親近感がある、ライバル→大人っぽくてエレガント、位の好みの問題と言える程度の差異にとどめるのがよさそうです。

たとえデッサンが歪んでも
乳の(多少)あるキャラを描くのは久しぶりです。あ、こう書くと普段描いているキャラがまるで乳がないみたいじゃないですか。ええ、ただ少し小さいだけです。我々は10と0でなく、1と0でもなく、0.1と0をちゃんと区別すべきである事を付け加えておかねばなりません。オリンピック選手も、練習とトレーニングに何年もかけ、人生をかけて、数値上はそれくらい小さい差を競い合っています。少しとか小さいとかそういうことに大きな達成感とありがたみを感じ、こだわれることは生きていく上でとても豊かな事だと思うのです。
たとえデッサンが歪んでも。

ライバルが出て来た所で次回は、ライバルとも絡めやすい親友タイプに広げて行こうと思います。

あなたレビュー
新鮮なタイプです。
つり目大好き!
お嬢様大好き!
これのいつも位幼いのが理想…。
こめんと
 

△◇▽□△■▲◆大和撫子月日本人形日◆▼■△◇▽□△

和風主人公(ヒロイン)イメージ

和風セーラー服

美少女キャラの描き分け 〜主人公タイプ〜

誰もが気になるキャラの描き分け
美少女キャラ描きの誰もがぶつかる問題があります。それは描き分け。可愛いキャラを描くんだけどいつも似たようなキャラしか描いてない! 女の子の顔がみんな同じ! この絵描き、同じキャラしか描けないから!
専門家といえば聞こえはいいですが、こと好きなものを好きなように描いていい個人サイトでは顕著です。今日はそういう私のために、美少女キャラの描き分けについて語り明かそうではありませんか。

§1日目
主人公(ヒロイン)タイプ
広く受け入れられやすいスタンダードな外見を持ち、同時に作品の顔として最も華やかでいて、作家の個性が凝縮されている事が多いです。作者の中で最も安定したバランスで、最も可愛いデザインになるべきキャラクターです。

⇒主人公キャラに向いていると思われる主な要素
★色使いは暖色系で若干派手目な位がよい。
★やや元気目で活発な方がよい。
★受け入れられやすい標準的な(=理想的な)顔かたちと体型。
★親しみやすい性格。

よく分かる解説
早速描いてみました。
こけしのような歴史好きの女の子で変わり者という設定です。美的センスが古風でずれていてのほほんとしています。
見た目は…
黒髪清楚な白ワンピが好きなんですよ。日本人形的で大和撫子っぽくて、ぺったんこがいいです。髪型は本当は大好きなおさげにしようかと思ったけど、設定上おかっぱみたいだったり、古きよき日本のお姫さまみたいな髪型で、前髪もぱっつんの方が相応しいはず。小物にもどことなく日本風のエッセンスが含まれています。セーラー服なのは仕様です。主人公の癖に地味です。地味な子は可愛いです。我ながら何もこんなテーマの時に描かなくってもと思います。
いつも描いているキャラと全く違和感のない新キャラといった感じ。
あわわわ。好み全開で描くとすぐ上で挙げた主人公キャラ要素から全てが遠ざかってしまう。絵を描いているとありがちな事だけどこれは困った。
困ったけど、私の中で最も安定して可愛いスタンダードなデザインにまとまったのでこれで行く事にしてみましょう。描く回数が増えたり感情移入しやすい主人公は描き手の好みである方がいいに決まっています。個人的にライバルキャラとかサブヒロインの方が好みな事の方が多いですが、自分で描けばそういう子を主人公にしてスポットを当てる事ができるのが素敵。漫画の技法所なんかによく書かれていますが、今回これだけは守れたようです。追加でもう一項目。
★作者が描きやすい事。

主人公は普通で奇抜
主人公・ヒロインといえばこの絵日記でも何度か登場した話題。
少女漫画では主人公をよく“どこにでもいそうな女の子”といいますが、実際はそんなことはありません。
ヒロインは前向きで、親友がいて、現実では考えられないような密度で起こるドキドキイベント満載の学園生活を過ごし、実は隠れファンがいる程モテて、恋のライバルが例えアイドルであっても真正面から打ち倒し、最後には理想的な初恋を実らせ、みんなの応援と共感の声を一身にあび、時として授かった魔法の力で悪を滅ぼし世界を危機から救う超美少女なのです。
美少女ゲームのメインヒロインも、プレイヤーキャラと
幼馴染みだったり腐れ縁だったり妹的存在だったりする普通の女の子として描かれる事も多いですが、基本的に見た目もプロポーションも中身もこれでもかという位理想的です。おまけに、用意された欠点すら戦略的なチャームポイントだったりします。ドジ…それ欠点ですか? 嫉妬深い…独占欲を満たしてくれます。ガサツでわがまま…保護欲を掻き立てられます。貧乳…そもそもターゲットが合致していれば理想でしかありません。普通なのに理想的。これこそ主人公のあるべき姿なのです!
主人公は存在感が重要なので、現実問題として見た目についてもその他のキャラに比べて優れているだけでなく、奇抜で印象に残るものである事が多いです。そんな変わり者の超絶美少女も、主人公やマスコット的なキャラばかり描いている魔法のコトバでは、どこにでもいそうな女の子。といった所でヒロインからのメッセージ。「我々はどこにでもいるぞ!」

次回から、この主人公キャラに合わせてその他のキャラを考えて行きたいと思います。

あなたレビュー
可愛い新キャラです。
次どういうバリエーションが出るか楽しみ。
着物姿も見たいです。
むしろいつもと同じ路線のままが最強です。
こめんと
 

レイチェル

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【萌え絵日記のよく分かる解説】
●あなたレビュー
一番あなたに近い選択肢を選んでください。こめんとは自由に書いてね。
あなたの声が入っているとすごく嬉しいな。
『できあがり』を押せば完成です。好きなだけできあがってください。
それぞれ「ちょっとしたおまけ画像」が付いています。
※全て文字数制限はありません
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●ページ番号は基本的に掲載順
日記形式なので同じページ内では上へ行く程新しい記事です。
一話完結でどこからでも読めますが、順に進むと全体の流れを楽しめます。
特に印象に残ったテーマをページごとのタイトルにしています。
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●偏ったテーマ選び
萌えキャラの造形要素から気になる分野を中心に深く掘り下げます。
おさげ補正は30%↑です。
テーマは『こめんと』やリクエストからも発展します。
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●研究発表
この絵日記の研究の成果は
魔法のコトバの制作全般に活かされており、
完成作品は同ギャラリーなどで楽しむことができます。
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●運営方針
日記内の文章はすべて独自の調査に基づく個人的な見解です。
取扱いを間違えばあなたの社会的信用を損なう恐れがありますので
鵜呑みにするのはよしましょう。
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●その他
掲示板やこの日記などで、忘れた頃にコメントへのレスがつく場合があります。
レスできなかった場合も大事に読ませていただいています。
かならず欲しい場合は掲示板にも気軽に書き込んでみてくださいね。
この絵日記はエスカルゴ時間を基準に運営しています。

マホ

(C)1999-2012 彩色研究所美術部 (C)結木さくら

魔法のコトバ>萌えキャラデザイン絵日記エスカルゴ風>P22